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ドイツ4部クラブが斬新な経営危機対策。「見えない敵」との試合チケット11万枚以上を販売

text by 編集部 photo by Getty Images

ロコモティーヴェ・ライプツィヒ
【写真:Getty Images】

 ドイツ4部のクラブであるロコモティーヴェ・ライプツィヒが、「見えない敵」と対戦するという試合のチケットを販売し、非常に好調な売れ行きをみせている。英『BBC』が7日に伝えた。

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ドイツも含めて世界中でサッカーの試合はストップ。クラブの経営面にも大きな打撃がもたらされる中、独特な方法で事実上の寄付を募る手法が注目を集めている。

 ロコモティーヴェ・ライプツィヒが販売しているのは、5月8日金曜日に開催されるという「見えない敵」との試合のチケット。その「バーチャルチケット」を1枚1ユーロ(約120円)で販売し、クラブ公式サイトによればすでに11万枚以上が売れているようだ。

「見えない敵」とはコロナウイルスを指しているとも連想されるが、明確にはされていない。クラブのスポークスマンは「スタジアムからのライブストリーム中継を行う。照明を点け、インターネットラジオコメンテーターが試合を伝える」と『BBC』に語り、何らかの“試合”を行うことは示唆しながらも、「これ以上は言えない」と述べている。

 チケット販売の売り上げがクラブの経営を支えるための収入となることは隠していない。「300人のユース選手たちがいるし、スタッフへの支払いや設備の手入れも必要だ」とコメントが伝えられている。

 ロコモティーヴェ・ライプツィヒはかつてVfBライプツィヒと名乗り、1903年にはブンデスリーガの前身であるドイツサッカー選手権の初代王者に輝いた古豪。旧東ドイツの強豪として1980年代までは欧州の大会にも頻繁に出場し、1987年にはUEFAカップウィナーズカップ準優勝の成績も残した。その準決勝のボルドー戦ではホームゲームに12万人の観客が集まったとされており、今回のチケット販売数はその12万枚を超えることを目標としている。

【了】

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