【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグのリバプールは、クラブスタッフの一部に対し、給与全額を保証する形での自宅待機を命じたことを発表した。だがクラブの対応に対しては批判の声も上がっている。
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、英国でもプレミアリーグを含めた全てのサッカーの試合が延期。各クラブの選手たちも自宅で外出を自粛しながら個人トレーニングを行う日々を過ごしている。
リバプールはリーグ中止により業務に影響を受けている一部スタッフを休職状態とした上で、給与の100%を保証することを4日に発表した。だが、保証される給与のうち80%が英国政府の決定した休業補償給付により賄われることに対して批判的な見方もある。
今年2月には、リバプールは総売上高5億3300万ポンド(約709億円)、経常利益4200万ポンド(約56億円)という決算報告を行っており、クラブ経営は非常に順調だった。これまでにもニューカッスルやトッテナムが休業補償制度の利用を表明しているが、裕福なサッカークラブが同制度を利用することに批判もあるようだ。
「より必要に迫られている業種もある中、なぜあれほどの売り上げのあるクラブがスタッフのために政府の制度を利用するのか」と、リバプールのスタッフの一人は匿名で英『BBC』にコメント。ライバルクラブのエバートンが制度を利用しないと発表したこともあり「残念だ」と落胆する様子を見せた。
リバプールOBである元イングランド代表のジェイミー・キャラガー氏も古巣を批判。「ユルゲン・クロップ(監督)はパンデミックの開始時に思いやりを示していたし、選手たちは給与カットに応じようとしている。そういった全ての敬意や善意が失われる」とツイッターでコメントしている。
【了】