欧州サッカー連盟（UEFA）は17日、今年6月に開催予定だったEURO2020を1年間延期すると発表した。新しい日程は2021年6月11日から同年7月11日に決まった。

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　今回の決定はUEFAに加盟する55カ国及び欧州クラブ協会（ECA）の代表者らによるビデオ会議の末に下されたものだ。会議後、アレクサンデル・チェフェリンUEFA会長は「ファン、関係者、選手の健康が一番大事だ」と欧州全体に広がりを見せる新型コロナウイルスの影響を考慮し今回の決断に至った事を明らかにした。

　続けて「ヨーロッパサッカーを組織するUEFA自らが大きな犠牲を被ることに大きな意義がある」と語り「EURO2020の延期はUEFAに大きな負担となるが、アマチュア・女子サッカーの資金面並びに、55カ国の選手の成長が妨げられないように我々はベストを尽くす」と今後も欧州サッカーの発展に全力を注ぐことを誓った。

　なお延期を受けてドイツ代表のヨアヒム・レーヴ監督は「我々は健康と人類の生命、そしてフットボールを守らなければならない。それ故、EURO延期という決断には無条件で賛成だ」とコメントを発表した。

　イングランドやスペイン、ドイツなど欧州各国が軒並み自国のリーグの中止を決めるなかで、UEFAも大きな決断を下した。

【了】