ペップがマンチェスターに来るまで
【写真:Getty Images】
現役時代にバルセロナで一時代を築いたジョゼップ・グアルディオラは2007年夏、自身もプレーしたバルセロナBで指導者キャリアをスタートさせた。そして翌シーズンには、フランク・ライカールトの後任としてトップチームの監督に就任している。
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ロナウジーニョが去ったバルセロナにはティエリ・アンリやサミュエル・エトーが在籍し、シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタが主力を務めていた。グアルディオラはセルヒオ・ブスケッツやジェラール・ピケといった実績の少なかったラ・マシア(育成組織の通称)出身の選手を抜擢した。
初年度からリーガエスパニョーラとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の3冠を達成。トップチームを指揮したことがない37歳の監督就任は当初こそ疑問視されたが、グアルディオラはその声を結果で跳ね除けた。
バルセロナではリーガ3連覇、CL制覇2回を含む14個のタイトルを獲得。しかし、初めてリーグ優勝を逃した2011/12シーズンを以って、グアルディオラはバルセロナの監督を退任した。バルセロナでのペップ政権は4年間という短い期間で終わっている。
1年間の休息を挟んで、グアルディオラが新たに選んだ仕事場は、バイエルン・ミュンヘンだった。ユップ・ハインケスの下でCL、ブンデスリーガ、DFBポカール(ドイツ杯)の3冠を達成したチームを引き継ぐと、3季連続でブンデスリーガを制し、クラブとしては4連覇を達成した。
無類の強さを誇った国内とは対照的に、CLは3シーズンすべて準決勝で姿を消した。奇しくもその相手はいずれもスペイン勢で、14/15シーズンには古巣バルセロナに敗れた。当時の監督は、現役時代のチームメートでもあるルイス・エンリケだった。
グアルディオラは15年12月、15/16シーズン限りでの監督退任を発表。翌年2月1日にマンチェスター・シティが、同年夏にグアルディオラが監督に就任することを発表した。移籍市場最終日の発表にSNSは大騒ぎとなり、シティの公式サイトはダウンした。