塩谷は好パフォーマンスもザックにはハマらず。W杯メンバー入りは厳しい状況
日本代表は、4月7日~9日にかけて代表候補トレーニングキャンプを実施。サンフレッチェ広島の塩谷司やアルビレックス新潟の川又堅碁、セレッソ大阪の南野拓実といった代表経験の無い面々も招集された。
このキャンプでの注目は、もはやW杯恒例となっている“サプライズ招集”される可能性を持つ選手や、負傷中の長谷部誠や内田篤人、吉田麻也といった主力が万一間に合わなかった場合にメンバーに食い込める可能性を持つ選手の発掘だろう。
9日の最終日には、流通経済大と45分ハーフの練習試合を行った。ディフェンスラインでは、塩谷司が後半から出場し好パフォーマンスを披露した。
このトレーニングキャンプを取材したサッカーライターの神谷正明氏によると「序盤は4-2-3-1の右サイドバックを務め、攻撃でチャンスに絡み、守備面も無難にこなしていた。後半20分には本職のセンターバックにポジションをチェンジ。ここでもJリーグで見せているようなあたりの強さを発揮していた。
しかし、ザッケローニ監督は『何が出来たか』ではなく『何をしようしていたか』を見ていた。つまり、既に確立された日本代表の戦い方にハマる事が出来るか出来ないかを重視していた。そして、“ザックにハマったか?”という点では疑問が残る出来だった」という。
現時点では、塩谷がW杯本大会に招集される可能性は限りなく低いだろう。ディフェンスラインに関しては、これまでほぼ固定されたメンバーで戦ってきただけに、突然練習に参加したところで監督の意図を理解する事は難しい。
右サイドバックとしては、仮に内田のコンディションが整わなかったとしても、酒井宏樹、酒井高徳、駒野友一が控えている。
センターバックに関しても吉田のコンディションが整わなかった場合、今回は招集されなかった森重真人が3番手として控えている。さらに今回の招集メンバーでは水本裕貴や槙野智章、鈴木大輔ら代表歴のある選手に一日の長があるだろう。