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セリエA、無観客で再開も混乱収まらず。政府と選手協会は今後の中止を要請

text by 編集部 photo by Getty Images

パルマ対SPAL
【写真:Getty Images】

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、サッカー界も大混乱に陥っているイタリア。セリエAはしばらく全試合が観客無しで開催されることが決まったが、今後の試合の開催延期を求める動きも強まっている。

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 イタリアでは過去2週間に予定されていたセリエA第25節、第26節の計10試合がウイルス拡大の影響で延期。その後、政府の決定により4月3日まで全てのスポーツイベントを無観客開催とすることが決まり、延期されていた第26節の試合は現地時間8日および9日に開催されることになった。

 だがウイルス感染のさらなる拡大を受け、無観客試合ではなく延期を求める声も8日の試合前から上がっていた。イタリアサッカー選手協会のダミアーノ・トンマージ会長は「リーグ戦を止めよう!」とSNSやイタリアメディアへのコメントを通して主張。ブレシアのFWマリオ・バロテッリも、「誰かを楽しませるために自分が病気になるリスクを冒したくはない」とトンマージ会長に賛同していた。

 8日の最も早い時間の開催となったパルマ対SPAL戦でも問題が発生。試合は現地時間12時30分のキックオフが予定されていたが、リーグ開催の即時延期を求める政府側からの要請を受けて選手たちがドレッシングルームで足止めされ、結局予定より75分遅れてのキックオフとなった。

 イタリアスポーツ相のヴィンチェンツォ・スパダフォーラ氏は、試合中止に応じなかったセリエA側を「無責任だ」と批判。今後の中止に向けて介入を行う姿勢も示した。選手協会もリーグ中止を求める声明を出し、「決断する勇気のない者たち」と試合開催に踏み切ったリーグ側を批判している。

 イタリアサッカー連盟では10日火曜日に今後の対応を協議する臨時会合を予定しているとのこと。試合開催をめぐって二転三転が繰り返されているセリエAだが、今後もまた動きがあるかもしれない。

【了】

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