新型コロナウイルス感染拡大の影響により今後しばらく全試合が無観客試合として開催されることが決定したセリエAに対し、イタリア政府側は試合の無料テレビ中継を行うよう要請したが、リーグ側は難色を示しているようだ。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。

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　コロナウイルス感染により多くの死亡者が出ているイタリアでは、政府が4月3日までに国内で行われる全てのスポーツイベントを無観客とすることを決定。セリエAも今週末の第26節（延期されていた6試合）から第29節にかけて観客を入れずに試合を行う見通しとなった。

　スタジアムでの試合観戦が不可能となるファンのため、またウイルス感染拡大により苦境にある国全体をスポーツを通して盛り上げるためにも、より多くの国民に試合を開放することがプラスになるとイタリア政府は考えたようだ。スポーツ相のヴィンチェンツォ・スパダフォーラ氏からイタリアサッカー連盟（FIGC）会長およびレーガ・セリエA会長に、無観客となる試合の無料テレビ中継実施を要請する書面が送付された。

　FIGCのガブリエレ・グラヴィーナ会長はすぐにこの考えに賛同。『RAI』や『スカイ』など放送局も、8日に行われるユベントス対インテルの大一番などの無料中継に応じる意志を示した。だがレーガのパオロ・ダル・ピーノ会長は、趣旨は理解できるとしながらも、「現行の規定や契約上の義務のため応じることはできない」と回答を行ったとのことだ。

【了】