【写真:Getty Images】
イングランドサッカー協会(FA)は先日、育成年代におけるヘディングの使用を制限するガイドラインを発表したが、同ガイドラインに対して反論や代案も提示されている。英紙『デイリー・メール』が29日に伝えた。
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ヘディングと脳疾患の関連に関する研究の発展を受け、FAではアイルランドおよびスコットランドのサッカー協会と共同して新たなガイドラインを発表。小学生年代では練習でヘディングを行わないこと、12~16歳については段階的に回数制限を設けることなどが指針とされている。
だがリバプール・ホープ大学の研究チームは、ヘディングの制限自体には賛成しながらも、その手法には問題があると指摘した。育成年代においてヘディングの練習を十分に行っていなければ、無制限にヘディングが可能となる18歳を迎えるまでに正しいヘディングのやり方を習得できない可能性が高く、その後の危険性がむしろ高まるとの見方だ。
「制限には賛成だ。だが1週間に5回しかヘディングしないようでは、若い選手は確かなヘディング技術を身に付けられない。18歳以上となった時にうまく対処できない状況に直面する可能性がある」と同大学のジェイク・アシュトン氏は語る。
ヘディングの回数を制限するのではなく、若年代ではより柔らかいボールを使用する方がはるかに効果的だと同氏は主張。現行規定より空気圧を下げたボールを用いることを代案として提示している。
【了】