【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は、アーセン・ヴェンゲル氏の提起したようなオフサイドルールの改正に前向きな姿勢を示した。英『スカイ・スポーツ』などが伝えている。
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元アーセナル監督であり現在FIFAで育成部門責任者を務めるヴェンゲル氏は先日、オフサイドの規定とVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の運用法について問題を提起。オフサイドに関しては、手と腕を除く体の部分が一部でも最後のDFより前に出ていればオフサイドポジションになるという現行ルールから、一部がDFと並んでいればオンサイドという形への改正を提案していた。
その背景には、特にイングランドを中心として、わずかな差によるオフサイド判定が物議を醸すケースが相次いでいることにある。誤審をなくすためVARによる確認が行われても、その判定基準に疑問が呈されている。
「私はもちろんオフサイドルールについての新たな視点を議論し、プラスになるかどうかを考えることには賛成だ」とインファンティーノ会長はコメント。「非常に際どい判定もあり、オフサイドかどうかを確認するのは難しくなっている。オフサイドルールをより明確にできるかどうか考えなければならない」と改正への議論に向けた姿勢を示した。
今週末にはサッカーの競技規則に関する決定を行う国際サッカー評議会(IFAB)の年次会合が開かれ、インファンティーノ会長もそのために北アイルランドのベルファストを訪問している。だがオフサイドルールに関しては改正に向けた手順が踏まれたわけではないため、今回の会合で議論されることはない。
【了】