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香川の恩師クロップ監督はマンU、バルサに適任か?哲学から適正・実現度を読み解く

バルセロナやマンチェスター・ユナイテッドの後任候補として取沙汰されているドルトムントのユルゲン・クロップ監督。欧州サッカーファンには既におなじみの名前だが、その人物像や選手としてのキャリアなどはどんなものなのだろうか?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada

ドイツ国内で高い人気。選手を愛し、選手から愛される人格者

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ユルゲン・クロップ監督【写真:原田亮太】

 1967年6月16日生まれのクロップ監督は、シュツットガルト出身の46歳。身長191cmと大柄で、ブンデスリーガの試合では常に着用しているジャージとキャップ、眼鏡がトレードマークだ。

 何よりも魅力的なのは人柄だ。2010年に取材を行った際には、ドイツ語能力に乏しい私に対しても常に笑顔でゆっくりと英語を交えながら親切に対応してくれた。

 そして、記憶に新しいのは香川真司がマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を決めた際に、人目を憚らず涙を流し熱い抱擁をかわしていた姿。選手を愛し、選手から愛される人格者であることが分かるエピソードだ。

 ドイツ国内では、ドルトムントのサポーターに留まらずサッカーファンから高い人気を得ている。解説者としてユーモア溢れるトークが好評だったことに加え、それまでドイツでは“厳格な人物”というイメージだったサッカー監督像と正反対の言動によって支持されている。

 例えば、2011年12月20日のDFBポカールのベスト16、デュッセルドルフ戦。 PK戦までもつれ込んだ接戦を制すると、選手たちを祝福するためにピッチへ猛ダッシュ。そして興奮のあまり肉離れを起こしてしまったのだ。このようなオーバーリアクションは、もはや代名詞となっている。

 クロップ監督は、現在のサッカー界で最も重要な人物とも言えるほどの存在感を発揮しているが、現役時代はどうだったのだろうか?

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