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アジア 11年前

5年連続決勝進出。ACLで韓国勢がJクラブよりも結果を出せる理由

ACLにおいて安定した強さを維持しているKリーグ勢。5年連続で決勝進出し、3チームが優勝を果たしている。08年のガンバ大阪以来、Jリーグ勢が苦戦している大会で結果を出し続けている理由を韓国人記者に聞いた。

text by 呉承鎬

日本に競技面、中国に投資面で押されるKリーグにとって切実な大会

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)において、Kリーグ勢の強さは安定している。今シーズンに関しては4月16日現在、出場4チームでグループリーグ首位に立っているのは浦項スティーラーズのみだが、全チームが決勝トーナメント進出の可能性を残している。

 改めて振り返れば、Kリーグ勢は5年連続で決勝戦まで勝ち上がっており、そのうち浦項(09年)、城南(10年)、蔚山現代(12年)は優勝トロフィーを手にしている。Jリーグは08年のガンバ大阪の優勝以来、決勝の舞台にも上がれていない。

 なぜACLにおいて、Kリーグのクラブは結果を出し続けることができるのだろうか。その強さのワケを知るために、韓国人記者を直撃した。

「Kリーグ勢にとって、ACLは非常に切実な大会」と話すのは、スポーツ紙『イルガン・スポーツ』のサッカー班チーム長であるソン・ジフン記者だ。

「客観的に見たとき、現在のKリーグは様々な面でJリーグや中国リーグに押されています。競技レベルで見るとJリーグに押され、投資面で見ても中国リーグに劣っている。そんな危機意識をすべてのクラブが持っています。だからACLは、“Kリーグは決して劣っていない”と確認する唯一の機会なのです。

 逆に、この大会で結果を出せないと、Kリーグは東アジアで競争力がないと認めざるを得なくなる。リーグ戦で多少不利になったとしても、すべてのクラブがACLに対するモチベーションを高めているのは、そんな切実な思いがあるからです」

 他のリーグ勢に比べて、そもそもの本気度が違うというわけだ。その意気込みを示すかのように、KリーグのクラブはACLに出場するか否かで補強の投資額も変わってくるという。

「リーグ戦が終ると、来年のACL出場クラブが決まりますよね? それによって、来シーズンのクラブの投資額が変わります。『ACLに出場するから選手をあと1、2人補強する必要がある』と、クラブ側が判断するのです」

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