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イニエスタもびっくり。Jリーグ史上初の9連続PK失敗に「クレイジーな展開だった」【FUJI XEROX SUPER CUP】

text by 編集部 photo by Getty Images

アンドレス・イニエスタ
【写真:Getty Images】

 サッカーを知り尽くした歴戦の魔術師アンドレス・イニエスタも、さすがに驚いた。

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 8日に行われたFUJI XEROX SUPER CUP 2020で、昨年J1を制した横浜F・マリノスと天皇杯王者のヴィッセル神戸が対戦。乱打戦は90分間で3-3と決着つかず、PK戦までもつれた末に神戸が今季最初のタイトルを獲得した。

 PK戦には会場に集まった5万人以上の観客がざわついた。最終スコアは3-2だったが、両チームとも7人ずつが蹴っていた。3人目以降、両チーム合わせて9人連続でPK失敗というJリーグ公式戦では史上初の記録を打ち立てることになった。

 世界でも類を見ないPK戦に、「(1人目で)自分がまず決められてホッとした中で見ていたけど、そこから本当にクレイジーな展開になった」とイニエスタも驚きを隠せない様子だった。「PKというのは博打みたいなところがあるので本当にどうなるかわからない」ということを、彼自身もピッチ上で体感することとなった。

「サッカーファンにとっては面白い試合になったのではないかと思う。両チームともチャンスはたくさん作れたし、両チームともに勝利のチャンスがあったと思う。ただ、最後は自分たちが嬉しい形になった。PKは少しクレイジーな展開になったけど、自分たちの勝利という形で終えることができて喜んでいる」

 多くのゴールが生まれ、今季のJリーグを引っ張っていくであろう2チームが真正面からぶつかりあった。これから開幕するAFCチャンピオンズリーグやJ1リーグ戦に向けて、成果も課題も見つかる有意義な一戦になったはずだ。

 イニエスタは「最高のパフォーマンスを見せられるようにしっかりケアをしていって、自分のベストのプレーを皆さんに見せられれば」と、Jリーグで迎える3シーズン目に向けて意気込みを語った。「今季は本当に素晴らしいシーズンにできると思う」という見立て通り、神戸にさらなるタイトルをもたらせるだろうか。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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