3年計画の改革元年
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昨シーズンの浦和レッズは、最終節まで残留を争った。オズワルド・オリヴェイラは5月に解任されたが、後任に就いた大槻毅監督は7月31日以降、1勝しか挙げることができなかった。
7年間プレーした森脇良太は京都サンガへ移籍し、6年間在籍した岩舘直は退団した。期限付き移籍していた山田直輝とオナイウ阿道はそれぞれ湘南ベルマーレと横浜F・マリノスに完全移籍している。若手の3選手は期限付き移籍し、AFCチャンピオンズリーグを戦った昨季からはメンバーは少なくなっている。
出ていく選手が少ない分、入ってくる選手も少ない。大分トリニータへの期限付き移籍から復帰した伊藤涼太郎以外の新加入選手はわずかに3人だった。
昨季のJ2で得点王を獲得したレオナルドの加入は大きな力になるだろう。昨季のチーム得点王は12得点の興梠慎三で、それに続く長澤和輝はわずかに3得点。今季で34歳を迎える興梠に続く得点源は不可欠で、レオナルドへの期待は大きい。
1月28日には、U-23オーストラリア代表で主将を務めるDFトーマス・デンの獲得を発表。ケニア出身でセンターバックとサイドバックでプレーできるデンは182cmで身体能力が高く、2018年にはA代表でもデビューを果たしている。プレシーズンで浦和は4バックの導入を試みており、槙野智章、マウリシオ、鈴木大輔らとポジションを争うことになりそうだ。
青森山田で10番をつけた武田英寿の実力は高校サッカーですでに証明済みだが、実績十分のベテランが在籍する浦和でどのようなプレーを見せるかは未知数。将来性は高いものの、1年目から活躍できるかどうかはわからない。
クラブ史に残る低迷を経験したクラブは、強化体制の一新を図った。中村修三ゼネラルマネジャー(GM)、北野大助GM補佐が退任し、役職を改めスポーツダイレクター(SD)に土田尚史が、テクニカルダイレクター(TD)に西野努氏が就任した。
土田SDは3年計画を掲げ、2022年のリーグ優勝を目標に定めた。続投となった大槻監督も含めて、改革元年は顔触れがさほど変わらないオフになった浦和は、昨季の14位から巻き返すことができるのだろうか。