【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグ(CSL)の上海上港に所属するオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチはプレミアリーグのクラブへの移籍を画策していたものの、新型コロナウイルス感染拡大による影響で失敗に終わったという。英紙『ミラー』が30日付で伝えた。
現在30歳のアルナウトビッチは昨年夏の移籍市場でウェスト・ハムから上海上港へ完全移籍。昨季CSLで11試合に出場して9得点を挙げ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では浦和レッズとも対戦した。今季のACLグループリーグでも上海上港は横浜F・マリノスとの対戦を予定している。
だがアルナウトビッチは移籍からわずか半年でプレミアリーグへの復帰を希望するようになったとのこと。古巣ウェスト・ハムを含めた複数クラブが関心を示し、冬の移籍市場での獲得打診を行っていたようだ。
しかし、感染が拡大している新型コロナウイルスの影響により中国を出国する航空便が飛び立てず、アルナウトビッチが移籍市場終了までに英国復帰を完了させることは不可能になったという。上海では空港の閉鎖などは行われていないが、一部の便の欠航などは報じられており、移動に困難が生じたのかもしれない。
ウイルス感染拡大は中国サッカー界にも様々な影響をもたらしている。ACL予選プレーオフの無観客開催、ACL本大会の日程変更などに続いて、30日にはCSLの2020シーズン開幕延期も発表された。
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