お互いに選手層に不安のあるバルサ対PSG
今日の深夜、チャンピオンズリーグのベスト8、2ndレグの2試合が行われる。バルセロナ対パリ・サンジェルマンとユベントス対バイエルン・ミュンヘンだ。
パルク・デ・プランスでの1stレグを2-2で終えたバルサ対PSG。バルサは勝利、もしくは1-1や0-0での引き分けでも勝ち抜けと優位に立った。ただ不安要素もある。マスチェラーノが累積警告で2ndレグに出場できず、主将のプジョールも3月に手術したことで4月中の復帰は難しい。センターバックの駒が足りないのだ。
ピケの相棒として起用されるのは、出場機会の少ないソングか、6日のマジョルカ戦でまずまずのできだった若手のバルトラか、あるいはそのマジョルカ戦で復帰したアビダルか(さらに言えばブスケッツの可能性すらある)。誰になるにせよ、センターラインに不安を抱えて試合に臨むことになる。
PSGとすれば、まさにここに付け入る隙がある。ピケはおそらくイブラヒモビッチに付くだろうが、2トップでコンビを組むであろうラベッシと頻繁にポジションを変えることでマークの的を絞らせないようにしたい。前線に収まれば1stレグでも攻撃の形はできていた。不安定なディフェンスラインを突くことも可能だ。
とはいえ、PSGもボランチのマテュイディが累積警告で出場停止。また、チアゴ・シウバがケガで出場が微妙になってきた。マテュイディの穴はシャントームが埋めるだろうが、彼とベッカムでボランチを組むとすると、いかんせん軽さは否めない。そしてチアゴ・シウバにもしものことがあれば、守備の大黒柱を失いながらバルサの猛攻に晒されることになる。
アンチェロッティがどういう選手のやりくりをし、さらにカンプ・ノウでいかにして勝利を得るための戦術を用いるか、非常に興味深い。