フレン・ロペテギ監督【写真:Getty Images】
リーガエスパニョーラ第20節のレアル・マドリー対セビージャは、2-1でホームのレアル・マドリーが勝利を収めた。セビージャを率いるフレン・ロペテギ監督はこの敗戦に苛立っている様子。特に主審のジャッジには納得がいっていない。試合後の指揮官のコメントをスペイン『スポルト』などが伝えた。
セビージャは0-0で迎えた29分、CKにルーク・デ・ヨングがヘディングで合わせてゴールネットを揺らした。しかし、これは直前にファウルがあったとして、VARで認められず。指揮官は「理解できない」と不満を口にした。
問題のシーンは、デ・ヨングがフリーになった際の出来事。ファーサイドに走るデ・ヨングにはレアル・マドリーのエデル・ミリトンがついていたが、ネマニャ・グデリと衝突して転倒した。これでフリーになったデ・ヨングがゴールを奪っている。
ロペテギ監督は「なぜゴールが認められなかったのか理解できない。落ち着いて見直した感想だ。なぜゴールにならないのか、本当に理由が分からない」とコメント。「我々は良い時間帯で、とても重要な瞬間だった。だから少しイライラしてしまった」と述べている。
さらに、セビージャのスポーツディレクターを務めるモンチ氏は、「全世界が見たシーンだ。試合中に起こり得るアクションであり、戦術的な分析も技術的な分析も不要だ」と怒り心頭の様子。64分のゴールもVARで確認されたが「あのゴールまで取り消されていたら、私はチームを引き上げさせただろう」と話した。
これでセビージャはレアル・マドリーとの勝ち点差が8に。敵地での上位対決で勝ち点を1でも取れれば、という状況だっただけに、セビージャ陣営としては怒りがおさまらないようだ。
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