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プレミアリーグではVAR運用法改善へ。「主審はもっとモニターを見るように」

text by 編集部 photo by Getty Images

VAR
ビデオ・アシスタント・レフェリー【写真:Getty Images】

 イングランド・プレミアリーグでは、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の運用法に改善を加え、今後は主審がピッチサイドのモニターをより頻繁に確認することが促されるという。英『BBC』など複数メディアが伝えている。

 誤審を減少させるため、主審は試合を通してモニター室との通信を行い、判定を下す助けとなる映像からの情報を受けている。だがプレミアリーグでは、主審が自らピッチサイドのモニターで映像を確認する頻度が極端に少ないことが問題視されていた。

 今季のイングランドで主審がモニターの確認を行ったのは全ての試合を通してわずか1回。今月5日に行われたFAカップのクリスタル・パレス対ダービー・カウンティ戦で、パレスの選手に一旦イエローカードが提示されたが、主審の映像確認によりレッドカードに変更されたのが唯一の例だった。

 イングランドの審判統括組織であるPGMOLはこの状況を改善するため、審判たちに対してレッドカードの判定の際に積極的に映像確認を行うよう指示を出したという。これにより、今週末の試合以降はモニターによる確認の頻度が増えることが見込まれている。

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は17日の会見で「我々は正しい判定を望んでおり、全ての手段を用いるべき」とこの動きを歓迎。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督やチェルシーのフランク・ランパード監督なども同様に歓迎する様子を示している。

 先日行われたAFC U-23選手権(東京五輪アジア最終予選)のU-23日本代表対U-23カタール代表戦では、日本がPKを与えた判定の場面で主審がモニターの確認を行わなかったことに疑問が残った。VARの運用に関しては各国での導入以来様々な問題が生じているが、今後の改善が望まれるところだ。

【了】

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