日産自動車からスポーツカー「GT-R」をプレゼントされ笑顔のFW仲川輝人【写真:舩木渉】
横浜F・マリノスは11日、横浜市内で来たる2020シーズンに向けた新体制発表会を行なった。
新加入選手のフォトセッションも済み、会が終盤に差し掛かったところで、“サプライズ”で登場したのはFW仲川輝人だった。昨年Jリーグ得点王と年間MVPに輝いた背番号23の韋駄天には、日産自動車からスポーツカー『GT-R』がプレゼントされた。
事の発端は昨年末、仲川のツイッター上での投稿にあった。
「23得点に絡むことが出来たので、日産自動車さんどうかGT-Rを…ご検討お願いします笑」
圧倒的なスピードを武器に“ハマのGT-R”の異名も持つ仲川のおねだりに、日産自動車が動いた。11日の新体制発表会に日産自動車の星野朝子副社長が登壇し、“23(ニッサン)”を背負う中川にGT-Rをプレゼントしたのだ。
願いが叶った仲川は「今年もMVPを取れるように頑張っていきたい」と、史上初の2年連続Jリーグ年間MVPを目指すことを宣言し、14得点9アシストだった昨季を超える「23得点」での2年連続得点王にも意欲を見せた。
すると「マリノスが優勝したというニュースが飛び込んできた瞬間に、“久々に”いいニュースで社内も沸きました」と語った星野副社長は、GT-Rに用意されているカラーバリエーションの1つ「ワンガンブルー」を「マリノスブルー」に変更するという仰天のアイディアも口にし、会場を沸かせた。
仲川本人は「もちろん乗ります」という自らのGT-Rのカラーリングなどをこれから決めていくようだが、「言ってみるもんだなと思います」とご満悦の様子。新体制発表会後の囲み取材の中では「自分としては本当にマリノスに助けられた部分が本当に多いので、それを今少しずつ返していくところ。優勝であったり、いろいろなタイトルが自分の恩返しだと思うので、それを今年もやっていければいい」とJ1リーグ連覇や新たなタイトル獲得への思いも語った。
「厳しく、きついシーズンというのは心得ているので、それを楽しみながらというのもある。自分たちは本当にブレない自分たちのサッカーをやって、勝利だけじゃなくて、内容が良くないとスッキリしないというのが、選手個人個人に芽生えてきている。
(過密日程を)言い訳にはしたくないですね。厳しい、研究される、それはもちろんサッカーをやっているのであれば普通のことなので、それ以上のレベルアップを、チーム1人ひとり目指していくべき。そうしたら結果はついてくると思います」
J1制覇や得点王&年間MVPを獲得しても、全く満足していない仲川。今季も愛車となったGT-Rのように、ピッチ上を猛スピードで駆け回り、ゴールを量産してマリノスを勝利に導けるか。2年連続の栄冠を目指す中で昨年以上のパフォーマンスを披露できれば、日本代表定着という新たな目標も見えてきそうだ。
(取材・文:舩木渉)
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