ドラガン・ストイコビッチ氏【写真:Getty Images】
中国の広州富力の監督を退任したドラガン・ストイコビッチ氏は、母国セルビアの代表監督に就任するという噂も浮上したが、同国サッカー協会は現時点ではその可能性を否定している。セルビア『Hotsport』などが伝えた。
ストイコビッチ氏は中国スーパーリーグ(CSL)の広州富力で4年半にわたって監督を務めていたが、今月3日に契約を解消して退任することが発表された。後任には元オランダ代表のジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト氏が就任することも発表されている。
セルビアメディアによれば、母国の英雄であるストイコビッチ氏が代表チームの監督に就任するのではないかという憶測もすぐに広がったという。だがセルビアサッカー協会は、少なくともEURO2020までは監督を交代しない方針を示している。
「根も葉もない話だ。もう3ヶ月前から代表監督についてそういう話が色々と聞こえてくるが、協会ではそのいずれも全く話題にしていない」とセルビアサッカー協会のブラディミール・マティヤシェビッチSD(スポーツディレクター)はコメントしている。
現在セルビア代表を率いているのは昨年7月に就任したリュビシャ・トゥムバコビッチ監督。EURO2020予選ではウクライナ、ポルトガルに次ぐグループ3位となり出場権獲得を逃したが、プレーオフ経由での出場の可能性は残している。
旧ユーゴスラビア代表のスター選手でもあったストイコビッチ氏は現役時代に日本の名古屋グランパスでも活躍。引退後に名古屋の監督も務め、クラブを初のJ1優勝にも導いた。
【了】