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大宮アルディージャ、乾貴士の元同僚DFを獲得へ。クラブOBのムルジャ氏が推薦

text by 編集部 photo by Getty Images

アレクサンダル・パンティッチ
エイバル時代のDFアレクサンダル・パンティッチ【写真:Getty Images】

 大宮アルディージャに、新たな外国籍選手が加入することになりそうだ。セルビアメディア『Mozzart Sport』が報じた。

 来季、Jリーグの舞台に立つことが噂されているのはセルビア代表歴を持つDFアレクサンダル・パンティッチだ。かつてスペインのクラブを渡り歩いた27歳のセンターバックは、2015/16シーズンにエイバルで日本代表MF乾貴士とともにプレーした経験も持っている。

 セルビアの名門パルチザンの下部組織で育ち、宿敵であるレッドスター・ベオグラードでの活躍が評価されて2013年夏にビジャレアルへ移籍。その後はコルドバ、エイバル、アラベスへの期限付き移籍を経て、2017年2月にウクライナの名門ディナモ・キエフに加入した。スペイン1部での出場歴は60試合にのぼる。

 だが、近年は低迷している。ディナモ・キエフで出場機会に恵まれず、今年1月からはスペイン2部のカディスへ期限付き移籍するも、スペインメディア『エル・デスマルケ』によれば3月末に負傷して手術を受けた影響もあって1試合も出場できないまま契約満了に。そして今年夏、ディナモ・キエフを退団してからは無所属になっていた。

 カディスの地元メディア『ディアリオ・デ・カディス』によれば、パンティッチの負傷はひざの半月板損傷だったとのこと。また、ディナモ・キエフ退団後にはギリシャの強豪AEKアテネ移籍の可能性があったことを前述の『Mozzart Sport』は伝えているが、実現には至らなかったようだ。

 世界中の選手の情報を閲覧できる『transfermarkt』によれば、パンティッチは公式戦のピッチから2年近く遠ざかっている。それでも『Mozzart Sport』によれば、大宮のクラブOBであり現在は仲介人として活動している元セルビア代表FWドラガン・ムルジャ氏の推薦があったとのこと。

 大宮はパンティッチの他にも、セルビア1部のラドニツキ・ニスでプレーするボスニア・ヘルツェゴヴィナ人FWネルミン・ハスキッチを獲得する見込み。すでに移籍元のラドニツキは同選手の大宮行きをクラブ公式サイト上で発表している。

 懸案だったセンターバックの補強にパンティッチ、さらにスウェーデン人FWロビン・シモヴィッチの抜けた穴には昨季セルビア1部で24得点を挙げたハスキッチが加わるか。バルカン半島出身の2人は来季のJ1昇格実現に向けて大きな後押しとなりそうだ。

【了】

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