往年の名選手にしてバイエルンの“お偉いさん”。ブライトナーが来日
桜花が街角に存在感を示し始めた弥生某日、素晴らしく眺望のきいた高層ビルの一室で行われたパウル・ブライトナーのインタビューに立ち会うというなんともラッキーな機会を得た。ドイツ代表を支えた往年の名選手にして、今、世界のフットボールを席巻するバイエルン・ミュンヘンのお偉いさんである。
その上、インタビュアーがドイツのフットボールに精通した鈴木良平さんというのだから、これは二つ返事以外に選択肢はない。ソメイヨシノの下で酒を呑んで浮かれている場合ではないのである。
ドイツ語は分かりませんが、とにかく行かせてください。すっかり春めいた陽気に包まれた街中をアラフォー男子はイソイソとその高層ビルを目指すのであった。
リアルタイムで1970年代のドイツ代表を経験していないぼくにとって(小生、1976年生まれの牡羊座です)、パウル・ブライトナーというと(知識として現役時代の実績は知っているけれど)、よくUEFAチャンピオンズリーグのドローに出てくる髭のおじさんというイメージが強い。
なんとも恐れ多く、無礼な話なのだが、今、十代の若者が九重親方(元千代の富士)を見ても単に太り気味のおじさんにしか見えないのと同断で、それが世代的なギャップというものである。