「この一敗だけですべてがだめになるわけではない」
セレッソ大阪、横浜F・マリノス、大宮アルディージャとの上位対決に敗れて黒星が先行した状態では褒めにくいが、業界内では今季のFC東京に対する評価が高い。東京のランコ・ポポヴィッチ監督は大宮に敗れた試合後にこう言った。
「一週間で私たちのサッカーが変わるわけではありません。一週間前まではFC東京はいいサッカーをしているねという声もたくさん聞こえてきていましたし、みなさんもそう言ってくれていたと思うのですけれど。この一敗だけですべてがだめになるわけではない」
この会見では、大宮に対していいところを出せずに敗れた反省から、本来はこうなのに――という思いで、自分たちの特徴を挙げる談話が多かった。
「今日に関して言えば、全員が連動してボールにかかわる、全員守備、全員攻撃を前半に見せられなかった」
「ボールに複数の選手がかかわっていくのがウチのサッカーの特徴だと思うんですけれど、今日は積極的にボールを受けようとする動きが少なかった」
「後半に関してはしっかりピッチの幅を使って相手を揺さぶりながら攻撃を仕掛けていくことができた場面があった」
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