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逆転残留を狙う“最下位”ブラウンシュヴァイク。小さな町の小さなクラブが繰り広げる「胸を打つ戦い」

シーズンも佳境を迎えるブンデスリーガ。序盤は最下位を独走したブラウンシュヴァイクだが、猛然とした追い上げを見せて残留圏も視界に捉えた。監督とも契約延長で信頼を示し、選手、ファン、全ての人々が闘争心を掻き立てている。

text by 本田千尋

最下位独走も、しぶとく勝ち点を積み重ねたブラウンシュヴァイク

 この世界で、生き残ろうとする執念に勝るものを見つけ出すのは難しい。

 ブンデスリーガ13-14シーズンは今週末に第30節を迎える。最終節の第34節まで、長いシーズンも残すところ5試合となった。

 第27節を終えた時点で既にペップ・バイエルンがリーガを制覇し、優勝の行方は既に決しているが、CL、ELの出場権を巡る攻防はまだ続いている。そして何より、1部の舞台に何としても踏みとどまろうとする残留を掛けた争いは、当事者でなくとも観る者の血を沸騰させるものだ。

 その中で猛然とした追い上げを見せているのが、アイントラハト・ブラウンシュヴァイクである。シーズン開幕から4連敗を喫し、最下位を独走した。第12節にはハノーファーとのニーダーザクセン・ダービーを引き分け、一時的に順位を17位へと一つ上げたものの、翌週からは再び順位は18位へ。

 そして後期開幕後も最下位の定位置を確保してきたが、同じく残留争いのライバルであるハンブルガーSV、フライブルク、シュトゥットガルト、ニュルンベルクが不調を極めている内に、しぶとく勝ち点を重ねて来た。

 ここ3試合に限れば、第27節対マインツ3-1、第28節対レバークーゼン1-1、そしてダービーの舞台で再び相まみえた第29節ハノーファーに対して3-0のスコアで快勝を収めている。

 順位は相も変わらず最下位だが、降格圏外の15位シュトゥットガルトが勝ち点27であるのに対して、ブラウンシュヴァイクは勝ち点25と、残り5試合を残してその差はわずかに2ポイントしかない。

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