2002年当時のアンドレス・イニエスタ【写真:Getty Images】
17年前の2002年12月21日、バルセロナのトップチームでリーガエスパニョーラデビューを飾った小柄な選手が世界を代表するMFとなり、その後日本でも華麗なプレーを見せてくれると予想できた者は果たしていただろうか。
バルセロナの下部組織からBチームを経て、トップチームの練習にも呼ばれるようになっていた18歳のアンドレス・イニエスタ。ルイス・ファン・ハール監督の率いたこのシーズンのチームで、10月にはチャンピオンズリーグの試合に出場しトップチームデビューを飾っていた。
続いてリーガデビューのチャンスが訪れたのはアウェイでのマジョルカ戦。先発に起用されたイニエスタはさっそくゴールに繋がるパスを出す場面や、糸を引くような長いスルーパスを通そうと試みる場面など、後のスタイルを彷彿とさせるようなプレーを早くも垣間見せていた。
なお、この試合ではパトリック・クライファートのハットトリックとマルク・オーフェルマルスのゴールによりバルサが4-0で快勝。イニエスタがデビュー戦で共演した選手には後に長年のパートナーとなるシャビ・エルナンデスや、フランク・デ・ブール、フィリップ・コク―、チアゴ・モッタなども含まれていた。
その後の17年間にわたってイニエスタが作り上げてきた伝説は誰もがご存知の通り。35歳となった現在もヴィッセル神戸で華麗な技を見せ続け、天皇杯準決勝でも1ゴール1アシストの活躍でチームを初の決勝へ導いた。元日にはクラブにとっての、また自身にとって日本での初タイトルに挑戦する。