アーセナルのフレドリック・ユングベリ暫定監督【写真:Getty Images】
アーセナルの暫定監督を務めるフレドリック・ユングベリ氏は、クラブに対して正式な監督を早急に決定すべきだと訴えている。英紙『デイリー・メール』などが伝えた。
アーセナルは成績不振によりウナイ・エメリ前監督を先月29日に解任。クラブのレジェンドでありアシスタントコーチを務めていたユングベリ氏が暫定監督としてチームの指揮を引き継ぐことになった。
だがその後もチーム状態は大きく改善されてはいない。ユングベリ氏が率いた公式戦5試合での成績は1勝2分け2敗。ウェスト・ハム戦でようやく久々の白星は挙げたが、15日のマンチェスター・シティ戦にはホームで0-3の完敗を喫した。
ユングベリ暫定監督は試合後に、コーチングスタッフの体制を明確にすることが急務だと訴えている。シティに敗れた試合後に、アカデミー監督のペア・メルテザッカー氏が暫定的にトップチームのアシスタントを兼務していることにも言及しつつ、「はっきりさせる必要があると思う。決断を下すべきだ。クラブにはそう伝えてある」と語った。
アーセナルとシティの元選手であるDFバカリ・サニャも、両チームの対戦後に古巣の混迷ぶりを嘆いた。「代役も決まっていないのに監督を解任するべきではない。ウナイ・エメリを解任したが、何のプランもなかった。大混乱だ」とコメントしている。
先日ナポリの監督を解任されたカルロ・アンチェロッティ氏もアーセナルの新監督候補の一人ではないかと噂される。サニャは「世界で尊敬されている監督だ。クラブに何かをもたらしてくれるかもしれない」と同氏の招へいに賛成。アーセナルOBである元フランス代表のエマニュエル・プティ氏も、「アンチェロッティはアーセナルにとって完璧な答えになる」と『ミラー』紙に語っている。
【了】