ザルツブルクの南野拓実【写真:Getty Images】
ザルツブルクに所属する日本代表FW南野拓実の周辺が俄然騒がしくなっている。英国メディアなどの報道によればリバプールへ移籍することが合意に達し、1月の移籍市場で欧州王者の一員となることは確実な状況だという。
移籍が噂され始めたのは、今季のチャンピオンズリーグ(CL)でリバプールとザルツブルクが最初に対戦した試合が大きなきっかけだった。最終的に3-4での敗戦に終わったとはいえ、ザルツブルクは敵地アンフィールドで3点ビハインドから一旦は追いつく見事な戦いぶりを見せた。南野も1得点1アシストを記録するなど、熱戦の主役の一人となった。
だが、南野が欧州の舞台で大きなインパクトを残したのはその時が初めてではない。昨季のヨーロッパリーグ(EL)でも、日本人選手では大会初となるハットトリックを達成して脚光を浴びた試合があった。
昨年11月8日に行われたELグループリーグ第4節の試合で、ザルツブルクはノルウェーのローゼンボリと対戦。南野はこの試合の前半だけで3ゴールを叩き込み、5-2の勝利に大きく貢献した。
特に圧巻だったのは前半19分に決めた2点目のゴール。ハーフウェイライン付近からDFアンドレ・ラマーリョがゴール前に送ったロングボールに反応すると、斜め後方からの難しいボールにダイレクトで合わせて左足で流し込んだ。
リバプールへの移籍が現実となるかどうかは、今後の動きを待つしかなさそうだ。ユルゲン・クロップ監督が南野の能力に惚れ込んだのだとすれば、この時のゴールのようなプレーもそのひとつかもしれない。