ザルツブルクの南野拓実【写真:Getty Images】
オーストリア1部のレッドブル・ザルツブルクに所属する日本代表FW南野拓実は、イングランドのリバプールへの移籍に近づいていると盛んに報じられている。地元紙『リバプール・エコー』は、南野の補強がリバプールにとって非常に歓迎すべき選択になるという見通しを示した。
すでに1月の加入が決定的になったと言われる南野だが、リバプールのファンにとっては「サプライズ」だと地元紙は述べている。新戦力として獲得が期待されていたのはパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペや、ボルシア・ドルトムントのイングランド代表FWジェイソン・サンチョなどの選手たちだという。
特にサンチョに関しては、南野が加入すればリバプール入りの可能性は消えることになると予想される。だが「サンチョはすでに欧州のビッグネームだが、ユルゲン・クロップのチームにとってより有意義なのは南野」だと『エコー』紙は論じた。
その理由のひとつは金銭面。リバプールが南野を獲得するために支払う金額は契約解除金として設定されていた725万ポンド(約10億6000万円)だとみられるが、サンチョを獲得するとすれば1億2000万ポンド(約175億円)以上が必要だとされる。
プレー面に関しても、決して南野が見劣りすることはないと評されている。19歳にしてブンデスリーガのスター選手として活躍するサンチョが今季約1700分間のプレーで10得点10アシストを記録しているのに対し、南野は約1600分間で8得点8アシスト。対戦相手のレベルの違いもあるが、チャンスメークに関しては南野の数値が上回っているというデータも紹介されている。
また、前線で複数のポジションをこなすことができるユーティリティー性という面でも南野に軍配が上がると評価。特に、リバプールの前線で「最も替えがききにくい」ロベルト・フィルミーノの代役も務められると予想されることにより、リバプールにとってはサンチョ以上に有用な存在になり得るのではないかと期待されている。
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