メンバーを大幅変更か
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日本代表は10日、EAFF E-1サッカー選手権・韓国大会の初戦で中国代表と対戦している。
立ち上がりからなかなかテンポが上がらずに苦しんでいた日本代表であったが、29分にFW鈴木武蔵が代表初ゴールをマークし、前半のうちに1点をリード。70分にもセットプレーからDF三浦弦太がゴールネットを揺らして2-0とした。
終盤に1点を返されたものの、試合はそのまま2-1で終了している。森保ジャパンはE-1サッカー選手権初戦を白星で終えることになった。
日本代表はその一戦から中3日で、今度は第2戦で香港代表と激突する。相手はFIFAランキング139位と今大会に出場している4チームの中では最も力が劣るため、勝利という結果はもちろんのこと、選手個々のアピールも非常に重要となってくる。韓国代表との最終戦は優勝を懸けた大一番になる可能性が高いが、だからこそここで勝ち点を取りこぼすわけにはいかない。
さて、メンバーだが、中国代表戦から中3日のゲームということもあり、10日の試合から大幅に変更してくる可能性が高い。システムは初戦と同じ3-4-2-1が採用されるだろう。今回は、そうした点を踏まえ、スタメン案を紹介していきたい。
GKには大迫敬介を推す。思い切りのよい飛び出しと安定感ある足元の技術が武器の同選手は、来年開催される東京五輪で正守護神として期待されているプレーヤーであり、森保一監督から更なる成長を求められている。代表デビューを飾ったコパ・アメリカ2019のチリ代表戦では4失点とほろ苦いデビュー戦になったが、今度は無失点に抑えられるかどうかに注目である。
3バックは左から古賀太陽、三浦弦太、渡辺剛を推す。古賀は所属する柏レイソルでは主にサイドバックとしてプレーしているが、センターバックとしても起用することは可能であり、利き足は右だが左足でも精度の高いボールを蹴ることができる。果敢な攻撃参加も持ち味だが、3バックに入った場合はまずは守備面での貢献が求められる。
右の渡辺は今季のFC東京でブレイクを果たした選手。空中戦、対人の強さに長ける渡辺は、先月行われたU-22コロンビア代表戦に挑むメンバーにも招集されていたが、怪我で無念の離脱。そのため、来年行われる東京五輪出場を果たすためにも、ここでのアピールが必要になってくるだろう。
そんな若手選手を束ねるためにも、3バックの中央には三浦を推したい。中国戦でも最終ラインから味方を鼓舞し、ディフェンス陣を統率していた。今回もDF陣のリーダーとして、守備に安定感をもたらしてほしいものだ。
川崎Fの中盤コンビに注目
ウィングバックは左に菅大輝、右に相馬勇紀でどうだろうか。菅は今回追加での招集という形になったが、コパ・アメリカメンバーにも選出されている通り、森保監督から期待されている選手の一人だ。攻める時間が多くなると思われる香港戦では、持ち味である攻撃力はより生きるはず。カットインからのシュートやクロスなどで攻めに厚みをもたらしたい。
相馬は中国戦でも橋岡大樹に代わって右ウィングバックとしてプレー。出場時間は短かったが、今回はスタートから起用されるだろう。持ち前のスピードと高い技術力を発揮し、森保監督の前でアピールできるだろうか。
中盤底2枚には大島僚太と田中碧を推す。両者ともに攻守両面で幅広いタスクをこなすことができる選手で、高い技術力と精度の高いパスで攻撃をクリエイトできる。大島はこれまでにも日本代表招集を受けており、ロシアワールドカップメンバーにも選出。田中はU-22ブラジル代表戦で2ゴールを挙げ、今季の明治安田生命Jリーグにおけるベストヤングプレーヤー賞を受賞するなど、両者ともに実力は申し分ない。
何より、大島、田中は川崎フロンターレでともにプレーしているため、連係面という意味でも問題はないはず。チームの攻撃を加速させるためにも、この二人の働きは重要となってきそうだ。
2シャドーには田川亨介、仲川輝人を推す。田川は先日の中国戦で途中出場を果たし、代表デビュー。本職はCFとなるが、サイドアタッカーとしてもプレーは可能で、裏へ抜けるスピードやゴールへ向かう泥臭いプレーが最大の武器だ。そうした特長はシャドーというポジションでも生きるはずで、目に見える結果を残したいところである。
そして、最も注目を浴びながら中国代表戦での出場はなかった仲川だが、この試合ではスタートから見ることができるだろう。スピード感溢れるキレキレのドリブルと両足から放たれる正確なシュートは香港にとっても脅威となること間違いなし。今季のJリーグMVPの実力を、韓国の地で見せつけたいところだ。
1トップに推すのは小川航基。同選手も東京五輪世代の一人であり、確かなゴールへの嗅覚とメンタルの強さを兼ね備えるストライカーだ。ライバルの上田綺世が中国戦でまずまずのパフォーマンスを見せたこともあり、本人の香港代表戦に懸ける意気込みは強いだろう。自身の価値を証明したいところである。
(文:編集部)
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