本田圭佑【写真:Getty Images】
オランダ1部のフィテッセに加入した33歳の元日本代表MF本田圭佑が現地時間21日に記者会見を行った。
オーストラリアのメルボルン・ビクトリーを退団してフリーになった後、CSKAモスクワ所属時の恩師レオニド・スルツキ監督が率いるフィテッセと選手契約を交わしたことが今月6日に発表された。現在は労働許可の取得を待っている状態になっている。
本田は「フィテッセはCLを狙うようなチームではないと思う。できるだけ上位に入ることが目標だと思う。今は5位なので、最低でも今の位置を維持したい。自分の目標はチームをできるだけ高い順位にいかせること」であるとコメント。
続けて「さまざまな面で貢献できると思う。チームには若い選手が多く、自分はより経験値がある。前の試合を見たが、良いタレントがいるのに試合をコントロールすることに苦しんでいた。サッカーでは勝ち点3を得るために試合をコントロールすることが重要だ。自分は若い選手より試合の流れを読めるので、試合をコントロールできると思う」とし、自身の役割について明かした。
久しぶりにオランダでプレーすることになるが「もちろん、この新しい挑戦が楽しみだ。なぜなら6カ月も公式戦から遠ざかっているから。みんなオーストラリアから欧州には戻れないと言っていたが、それはできた。今度はプレーする機会はないだろうと言われるだろうけど、もしかしたら得られるかもしれない。それから圭佑がこれ以上よくなることはないと言われるだろうが、それもやってみせる。一つずつ壁を乗り越えるのは楽しみ。プレーするのが待ち切れない。もちろん簡単ではないし、一人ではプレーできない。でも多くの良い選手が助けてくれるだろうし、逆に彼らを助けたい。お互いコミュニケーションをとって、一緒に問題を解決していくことを楽しみにしている」と、意気込みを語っている。
その一方で「個人的には来年の五輪に出場したい。ご存知のようにオーバーエイジの選手なので、(1チームで)3人しかプレーできない。そこに選ばれないといけないので大きな挑戦だが、自信はある」とも話し、2020年の東京五輪を目指すことを改めて宣言している。
(取材:本田千尋、文・構成:編集部)
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