今節で残留争いから抜け出すクラブも?
9位:ガンバ大阪(勝ち点38、総得点45、得失点0)
10位:ヴィッセル神戸(勝ち点38、総得点53、得失点-4)
11位:ベガルタ仙台(勝ち点38、総得点36、得失点-6)
12位:名古屋グランパス(勝ち点36、総得点44、得失点-3)
13位:浦和レッズ(勝ち点36、総得点31、得失点-15)
14位:サガン鳥栖(勝ち点35、総得点32、得失点-18)
15位:清水エスパルス(勝ち点35、総得点42、得失点-24)
16位:湘南ベルマーレ(勝ち点31、総得点31、得失点-24)
17位:松本山雅(勝ち点30、総得点19、得失点-15)
18位:ジュビロ磐田(勝ち点25、総得点24、得失点-21)
明治安田生命J1リーグの優勝争いも白熱しているが、残留争いからも目が離せない。ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、ベガルタ仙台、名古屋グランパス、浦和レッズ、サガン鳥栖、清水エスパルス、湘南ベルマーレ、松本山雅、ジュビロ磐田の10チームに降格の可能性が残されており、昨年同様、残留争いは混戦模様となっている。
とはいえ、G大阪、神戸、仙台の3チームは今節で勝利を収めることができれば今季のJ1残留が確定する。神戸はホームでセレッソ大阪、G大阪と仙台は直接対決ということになるが、この3チームが降格する可能性はそれほど高くないと言えるだろう。
勝ち点36で並ぶのは名古屋と浦和だが、現状が厳しいのは後者だ。同クラブは他のクラブより1試合多く消化しているが、現在はリーグ戦4試合未勝利の2連敗中と調子が上がらない。プレーオフ出場圏となる16位に位置する湘南とは勝ち点差「5」、自動降格圏となる17位・松本山雅とは勝ち点差が「6」離れているとはいえ、このままズルズルいくと危険な状態である。得失点-15という数字も、後々響くかもしれない。
その下に位置するのは鳥栖と清水。前者は前節に松本山雅との残留争い直接対決を制したことにより、勝ち点を35まで積み上げることに成功している。一時は自動降格圏に沈んでいた鳥栖も現在は14位と調子が上向き。まだまだ残留に向け予断を許さない状況にあるが、悲観すべき状態でないのも事実だ。
一方で清水は大苦戦を強いられている。現在、同クラブはリーグ戦4連敗中と泥沼にハマっている。得失点-24はリーグワーストタイとなる数字で、残りの対戦相手も大分トリニータやセレッソ大阪など曲者揃い。最終節の鳥栖戦は残留争いを占う上で大一番になる可能性が高いが、下位3クラブの成績によっては一気に順位を落とす可能性も少なくはない。
湘南と磐田の現状は厳しい
下位3クラブは依然として苦しい状況に追い込まれているが、中でも状態が深刻なのは湘南だ。現在同クラブはリーグ戦6連敗中と暗いトンネルから抜け出すことができておらず、ここ最近は得点も奪えず失点ばかりが重なっている。得失点-24という数字も重くのしかかっており、今節は首位のFC東京、次節は6位・サンフレッチェ広島と対戦するなど残り試合の相手も厳しい。17位・松本との勝ち点差はわずか「1」なので、いつ自動降格圏に沈んでもおかしくはない状況だ。
17位の松本はリーグ戦直近4試合で1勝3分と地道に勝ち点を稼いできたが、前節の鳥栖との直接対決では痛い0-1の敗北を喫してしまった。これにより、残留圏となる15位との勝ち点差が「5」にまで広がってしまい、自動降格圏から抜け出すことができなかった。
とはいえプレーオフ出場圏となる16位・湘南との勝ち点差はわずか「1」であり、自動降格を逃れる可能性は十分高いと言える。今節の相手は優勝を争う横浜F・マリノスと厳しい試合になることが予想されるが、次節はG大阪、最終節に湘南と、同じく残留を争うチームとの対戦が控えている。マリノスには持ち前の堅守で粘り強く戦い、G大阪戦と湘南戦でどこまで勝ち点を稼げるかが、残留を果たす上でのカギとなるだろう。
そして最下位の磐田だが、こちらも残留へ向けては大苦戦を強いられている。同クラブは残り試合すべてで勝利を収めたとしても、勝ち点が34にまでしか届かないため、到達できる順位は最高でも16位ということになる。もちろん自動降格圏よりは遥かにプレーオフの方が良いが、残りの対戦が北海道コンサドーレ札幌、名古屋、神戸と抜群の攻撃力を誇るチームとのものになっているため、かなり厳しい道のりを歩まねばならぬだろう。
さらに磐田の場合は今節の札幌戦で引き分け以下の成績に終わり、湘南と松本の両者が勝利を挙げた場合、降格が確定する。そのため、わかり切っていることだが、札幌戦での勝利は必須と言える。湘南は今節にFC東京と、松本はマリノスとそれぞれ上位陣と対戦するが、磐田は札幌戦で敗れた場合、他のクラブの結果も気にしなければならないだろう。
(文:編集部)
【了】