日本代表初招集を受けた北海道コンサドーレ札幌のDF進藤亮佑【写真:Getty Images】
日本代表は17日、パナソニックスタジアム吹田で19日に予定されているベネズエラ代表との国際親善試合に向けて練習を行った。
今回がA代表初招集となったDF進藤亮佑は「攻守においてアグレッシブなところは継続して出したいですね。それにプラス得点チャンスがあれば」と生き残りへの意気込みを語った。
DFなのに得点? 違和感を覚えてもおかしくないが、得点力は進藤にとって紛れもない武器だ。主戦場は3バックの右ストッパーながら、今季は北海道コンサドーレ札幌でJ1リーグ戦30試合に出場し、6得点を挙げている。
「1試合で結果を出せる簡単な世界ではないですけど、もし試合に出場する機会があるなら、そこ(得点力)を出していければ。それは自分にしかないもので、今回のメンバーの中でもDFで点を取れる能力は他の選手も持っていると思うんですけど、結果として僕が一番得点に関してだけ言えば(結果が)出ていると思う。今回も、それ以降も続けてアピールしていきたいですね」
得点を量産するコツは「メチャクチャありますけど、マネされたら困るんで」と秘密。「相手のいいFWと対戦できるので、そういう選手からも盗みながら、ゴール前でアイデアを出せればいい」と、進藤は攻撃への意欲を隠さない。
「23歳は世界的に見たら全然若くないと個人的には思っていますけど、実際今回の代表では最年少。もっと下に堂安(律)選手だったり、久保(建英)選手がいますけど、今回はやっぱり下から僕がアグレッシブな姿勢をどんどん出して、実績のある選手たちに危機感を植えつけられるくらいのプレーを合宿から、試合でもしていかないといけないと思います」
DFとしての能力はもちろん高いが、最終ラインから豪快に攻め上がってゴールに迫る進藤の姿に魅せられてしまったら、それすなわちあなたも“進藤派”である。北海道が生んだ異能のセンターバックが「自分にしかない」武器を携え、日本代表の競争に殴り込みをかける。
(取材:元川悦子【大阪】、文・構成:編集部)
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