ミシー・バチュアイのユニフォームでプレーしていたデドリック・ボヤタ【写真:Getty Images】
EURO2020予選I組のロシア代表対ベルギー代表戦が現地時間16日に行われ、ベルギーがアウェイで4-1の勝利を収めた。この試合で起きたひとつの“珍事”をスペイン紙『アス』など各国メディアが伝えている。
FIFAランキングで現在1位に君臨するベルギーは今予選でも強さを見せつけ、10月の時点で本大会出場を決定。ロシアとのアウェイゲームでも前半にトルガン・アザールとエデン・アザールの兄弟がそれぞれ1得点と2得点を挙げて3-0のリードを奪った。
だがこの試合に先発で出場していたDFデドリック・ボヤタに後半から異変が生じた。ボヤタは控えメンバーに入っていたFWミシー・バチュアイのユニフォームを身につけてピッチに再登場。背番号は本来の「4番」ではなく「23番」であり、その上にはバチュアイのネームも入っていた。
そのまましばらくは、チームメートや対戦相手、審判団がこの異変を指摘することもなかったようだ。ようやく間違いに気が付いたボヤタが自分のユニフォームに着替え直したのは、後半開始から12分が経過した57分のことだった。「23番」の本来の持ち主であるバチュアイはその20分後の77分から交代で出場した。
ユニフォームをめぐる混乱はあったが、後半にも1点を加えたベルギーは4-1で勝利。今予選の成績を9戦9勝としている。
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