「イタリアリーグの闘争のリズムがまだ分かっていない」
8日付のイタリア地元紙は7日ジェノア戦でリーグ戦初ゴールを決めた本田圭佑に及第点を与えた。ゴールを決めるまではほとんど見せ場を作れなかったために、満場一致の高評価とはいかず。3紙ともMVPはライバルの左攻撃的MFのアデル・ターラブが選出されている。
「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は『6.5点』。寸評は「ゴールの後、プレーはよくなった。イタリアでは2ゴール目、セリエAでは初ゴール。でも守備はもっとやらなくてはならない」とし、得点以前のプレー、そして、守備面での乏しさを指摘した。
MVPはGKのアビアーティの『7点』。先制点のMFターラブも『7点』だった。
「コリエレ・デロ・スポルト」紙も『6.5点』で並んだ。
「攻撃に出るアントネッリにこの日本人は常に続けてやられていたが、100m走者のごとく、生き生きと2点目のゴールを決めにいった。リーグ初ゴールとなった」
相手の左サイドバックのDFルカ・アントネッリとの攻防で不利に立たされたことを厳しく指摘しながらも、ゴールを狙う際のアグレッシブさは評価の対象としていた。やはり、MVPはアッビアーティとターラブの『7点』で、本田はそれに次ぐ高い評価だった。
一方、「トゥット・スポルト」紙は6点。
「イタリアリーグの闘争のリズムがまだ分かっていない。ちょっと散歩して、ちょっとぼんやり夢うつつでいた。ターラブのアシストでゴールを決めてセリエA初ゴールを決めて、目覚めるまでは」と辛辣だった。
MVPはターラブの最優秀『7.5点』。最低点はFWパッツィーニの『5.5点』で本田はそれよりも1つ上の評価に留まった。
【了】
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