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柴崎岳、4連勝に満足なし。必要なのは「勝っている時ほど自分たちの足もとを見つめる」

text by 編集部 photo by Getty Images

柴崎岳
日本代表のMF柴崎岳【写真:Getty Images】

 2022年カタールワールドカップのアジア2次予選・キルギス戦が14日に行われ、アウェイに乗り込んだ日本代表はキルギス代表に2-0で勝利を収めた。

 だが、「結果には満足してますけど、内容に満足できるものは少ないかなと思います」とMF柴崎岳は冷静だった。

「ゴール前だったり、バイタルエリアで(ボールを)失った際に切り替えが遅く、ゴール前までそのまま運ばれることが多かったのかなと。相手の陣地で潰せないと、あるいは対処できないとああいった形になる。実際に前半、3回くらい決定機になりえるところもありましたし、後半もそういったチャンスを与えてしまったので、そこは修正すべき点かなと思います」

 確かにキルギス戦では、相手最終ラインからのロングボールで一気にゴール前まで迫られたり、不用意なボールロストでピンチを招いたりする場面が散見された。アウェイで相手が勢いに乗れる環境が整い、ピッチの芝の状態も劣悪だったとはいえ課題が残る内容だったのは間違いない。

 それでも課題が「今の段階でこういうふうに出てきている」ことを柴崎はポジティブに捉え、「これからのことを考えてもしっかりと対策しておかないといけない」と気を引き締めていた。

「結果が出ているとはいえ、こういう時だからこそ、何ができていて、何ができていないのかという部分をより見つめないといけないと思います。そういうのは結構難しいことだと思うので。強豪とやって、(自分たちの)やるべきことを見つけるのは簡単ですけど、こういう勝っている時ほど自分たちの足もとを見つめるのは簡単なことではないので、そういったことを肝に命じてやっていきたいと思います」

 日本代表がチームとして活動できる時間は限られているが、毎回の試合で出た課題を各々が持ち帰り、所属クラブでの取り組みにも還元しながら成長していくこと。そういった個々の努力が、来年以降のワールドカップ予選でさらに強くなったサムライブルーの姿として結実するはずだ。

【了】

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