日本代表のMF柴崎岳【写真:Getty Images】
日本代表は13日、キルギスの首都ビシュケクで練習を行った。
翌日に2022年カタールワールドカップのアジア2次予選・キルギス戦を控え、試合会場となるスタジアムでの最終調整となった。芝の状態も確認することができたが、MF柴崎岳は「良くないのは確かですし、相手の方がある程度、そういう部分では慣れてるのかなというのは事実あると思います」と率直な印象を述べた。
アジアのアウェイでは劣悪なピッチなど、整っていない環境でも勝っていかなければならない。そういった状況でも力を発揮するための「フレキシブルな対応」は森保一監督も選手たちに要求しているところ。柴崎もそれに同意し、海外組として欧州で培ってきた経験を生かす構えだ。
「海外での生活だったり、環境だったりへの適応という部分では、そういったことが日常になっている欧州だったり、海外でプレーしている選手にとっては常に直面する課題だと思います。こういうキルギスの状況、またタジキスタンともミャンマーとも違う環境に対してアダプトしていく部分は非常に重要だと思っているし、そこは監督が僕らに求めている部分の1つではありますね」
厳しい環境や完全アウェイのスタジアムの雰囲気に呑まれることなく、勝利を掴む。非常に難しいミッションになるが、あらゆるものが自分たちの成長につながる。勝つだけでなくどういったプロセスを経て相手を上回るかも、柴崎は重要になると考えている。
「どういう積み重ね方をしていくかという部分を、やっぱり今回も大事にしていきたいなと思っています。結果も内容も含めて、あとはその内容や取り組み、プレー自体に自分たちがどれだけ満足できるものだったか、評価できるものがあるかを突き詰めていくことが大事だと思うので、この試合もそういったところを突き詰めていくことが大事かなと思います。
前回のタジキスタン戦では苦戦もしましたし、結果勝ちましたけど、アウェイの地で勝つことは簡単ではない。明日も1つの大きなチャレンジになると思いますし、勝って当たり前という世界ではないので、しっかりと目の前のプレーや試合に入り込んでプレーしたいなと思っています」
劣悪なピッチでは想定外のミスも起こりうる。そういった場面で慌てず、そしてミスを起こさないよう細部までこだわること。相手に精神面で優位に立たれないようにチームとしての共通意識を持ち続けられるかも重要になる。4連勝がかかったアウェイのキルギス戦は、まさに2次予選の山場だ。
(取材:元川悦子【ビシュケク】、文・構成:編集部)
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