「ゴールが決まるまでは『4点』」
7日、ジェノアのホーム、スタディオ・ルイジ・フェラリスに乗り込んだACミランは2-1と辛勝。ターラブ、本田圭佑のあげたゴールを守り切った。この試合、右サイドとして先発した本田はフル出場。勝利に貢献した。
先日の「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューで「ゴールは近い」と語っていた本田。有言実行のプレーでチームを勝利に導いた。
苦しい試合だった。勝利こそすれジェノアに攻め込まれ、試合終了までに12本のシュートをあびる(対するミランは5本)。本田も守備に追われた。セードルフ監督は2列目の選手に自由に動くことを求めているが、この日の本田はほぼ右サイドでプレーし、激しい上下運動を繰り返した。
地元ラジオ局「ラディオ・ラディオ」のルカ・ウッチェロ記者も「ゴールが決まるまでは『4点』」と厳しい指摘。
「なにか怖がっているような、チームの外にいるような選手だった。ポジションが外れているようにも見える。序盤はチームを助けなかったし、FWのパッツィーニにいいパスを供給できなかった」
得点を決めるまでのプレーは10番としては物足りないと映ったようだ。それもそのはず、ミランの攻撃は決して機能していたとは言えない。前半20分にターラブのゴールで先制するが、個人技によるドリブル突破で、単発に終わった。
流れが変わったのは、ポジションチェンジを繰り返し、中央でのプレーが増えてからだ。ウッチェロ記者もそこを分析する。