C・ロナウド【写真:Getty Images】
ユベントスに所属する34歳のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに対し、重い処分が科される可能性があると、現役時代にローマなどで活躍したアントニオ・カッサーノ氏が言及した。11日に英紙『デイリー・メール』が報じている。
セリエA第12節、ユベントス対ミランの試合が現地時間10日に行われ、ホームのユベントスが1-0の勝利をおさめた。ただ、試合中に途中帰宅したC・ロナウドの行動が物議を醸している。
先発出場を果たしたC・ロナウド。しかし、大きな見せ場のないまま前半を折り返す。後半にもゴールを挙げることはできず、55分という早い時間に交代を命じられた。パウロ・ディバラと交代してピッチを出たC・ロナウドは苛立つような表情を見せつつ、ベンチに戻ることなくスタジアムの通路へと下がっていった。そして、試合終了3分前にスタジアムを後にしたと伝えられている。
C・ロナウドの問題行動についてカッサーノ氏は「彼は試合終了前にスタジアムを去ったのか? 通常、アンチドーピングコントロールがあるため、それは不可能だ。私も過去に経験あるが、その時は2年間の禁止を避けるために、スタジアムに早急に戻らなければならなかった」とコメントした。ローマに在籍していた現役時代、ラツィオ戦で同様の行動をした経験があるという。その時は、規定違反になることを聞かされ、早急にスタジアムに戻ってきたようだ。
アンチ・ドーピング規則には、ドーピング検査を拒否または避けることが違反に該当するとある。仮にC・ロナウドがチェックを受けずにスタジアムを去っていた場合、それはドーピング検査を拒否したことと同等の行為に値するため、規則違反と見なされる可能性があるようだ。
現在、アンデルレヒトに所属するサミル・ナスリは2018年2月にドーピング違反による出場停止処分を受けた経験がある。その時は処分開始が2017年7月1日まで遡り、2019年1月までの1年半ほど公式戦でプレーすることが不可能になっていた。
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