日本代表のDF長友佑都【写真:Getty Images】
日本代表は11日、キルギスの首都ビシュケクで合宿初日の練習を行なった。
初日から合流したDF長友佑都には、オランダ1部フィテッセへの加入が6日に発表されたばかりの盟友・本田圭佑について「彼はフィテッセに入って東京五輪出場を目指すと言っているが、気持ちがよくわかるのではないか?」と質問が飛んだ。
すると長友は「分かるどころかね、もう同じ気持ちで、それ以上の気持ちで僕はやっている」と語り、さらに続けた。
「五輪もそうですよね。その先にワールドカップというものがあるので。僕自身、彼(本田)自身の気持ちもすごくわかるし、それ以上の気持ちを自分自身、強く抱いているなと思いますよ」
長友も本田と同じく、来年開催される東京五輪出場への意欲を示している。そしてA代表でも14日のキルギス戦に出場すれば、日本代表歴代通算出場記録で2位の井原正巳に並ぶ。「100試合から心境の変化はないですね。というか、あると言えば、より向上心といいますか、野心が芽生えてきたかなと。152試合のヤットさん(遠藤保仁)が1位で君臨されているので、そこを本気で目指していこうという野心がより一層大きくなりました」と歴戦のサイドバックの向上心が尽きることはない。
「日の丸をつけることも本当に当たり前じゃないんだなと。年を重ねるごとに野心が大きくなるって普通なんじゃないかなと思うんです。いろいろな経験をさせてもらって見えてくるものがあって、なんかこう…より一層周りが見えて、俯瞰して自分自身の立ち位置が見えるようになって、『ああ、当たり前じゃないんだな』と考えることも増えてきますしね。野心は大きくなりますね、ホンマに」
「僕の中では3年後も通過点だと思ってやろうと思っている」と語る33歳のモチベーションは高まるばかり。まずはキルギス戦に勝利して、自身4度目となるワールドカップ出場への道を一歩前進させたいところだ。
(取材:元川悦子【ビシュケク】、文・構成:編集部)
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