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中島翔哉に先発の大チャンス! ポルトに激震、主力ら4人が規律違反でダービー欠場へ

text by 編集部 photo by Getty Images

中島翔哉
ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉【写真:Getty Images】

 中島翔哉に先発出場の可能性が高まっている。なんとポルトでは主力選手の規律違反があり、アルゼンチンとコロンビア出身の4選手が10日のポルトガル1部リーグ第11節、ボアヴィスタ戦を欠場する見込みとなった。

 ポルトガル紙『レコード』によれば、対象となるのはアルゼンチン代表GKアグスティン・マルチェシン、同DFレンゾ・サラビア、コロンビア代表MFマテウス・ウリベ、同MFルイス・ディアスの4人だという。

 彼らは8日夜に行われたウリベの妻、シンディ・アルバレス・ガルシアさんの30歳の誕生日パーティーに参加。同選手の自宅での宴にはDJやマジシャンなどが招かれ、盛大なお祝いが催された。

 そして規律に厳しいポルトが設けたルールも破られた。同クラブでは選手のコンディション管理のため、許可を得た特別な予定がない限り「23時」を門限にしているとのこと。『レコード』紙によれば、マルチェシンは深夜1時半、サラビアは2時、ルイス・ディアスに至っては朝5時までウリベ宅に滞在してパーティーを楽しんでいたようだ。

 タイミングも悪かった。前日にアウェイでヨーロッパリーグ(EL)のレンジャーズ戦を落とし、ポルトに帰還したばかり。またボアヴィスタとのダービーマッチに向けた練習が9日の1回のみしかできない状況で、夜通しのパーティーは規律違反ばかりか周りからの印象も悪い。しかもパーティーの様子が外部に漏れたのは、主賓のウリベの妻によるインスタグラム上での投稿からだった。

 当然、彼ら4人はセルジオ・コンセイソン監督とピント・ダ・コスタ会長から呼び出されて厳しく叱責されたと『レコード』紙は伝えている。ポルトはほぼ毎日非公開練習の簡単なレポートをクラブ公式サイトに掲載しているが、9日のものがなかったのはこの「パーティー」が理由にあったのかもしれない。

 コンセイソン監督は9日の記者会見で「ルイス・ディアスの状態」について問われ、「試合後に彼と話す機会があったが、何が起こったのか常に議論する必要はない」と明言を避けた。また「ウリベの状態」についても質問が及ぶと、次のように答えた。

「数試合前に使った言葉を強調したい。『ポルトと契約を結ぶだけでは十分ではない。クラブや地域を代表する意味を知る必要がある』。(中略)選手個々ついて話すことは好まないが、取り組む姿勢について強調しておきたい。私は口先だけの男ではなく、自分の発言を信じ、選手たちのメンタリティを信じている」

 おそらく指揮官も質問の意図を理解したのだろう。改めてポルトの一員であることの意義を力説した。守備の要だったDFぺぺがレンジャーズ戦で負傷して約3週間の離脱が判明したタイミング、かつチーム状態が右肩下がりの状況で主力選手の規律違反と懲戒処分はチームにとって痛手以外の何物でもない。

 マルチェシンが守っていたゴールマウスには下部組織出身のGKジオゴ・コスタが、パーティー主催者ウリベの代役にはMFブルーノ・コスタ、そしてルイス・ディアスが担っていた左サイドには中島が起用される見込み。ボアヴィスタ戦後に日本代表へ合流する背番号10に、自らの力と存在価値を証明する大きなチャンスが回ってきた。

【了】

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