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Jリーグ 5年前

ジュビロ、松本山雅、ベルマーレ…生き残りの条件は? 直接対決が浮上のカギに【J1残留争いの現状】

明治安田生命J1リーグ第30節が、11月1日から3日にかけて行われる。リーグ戦も残すところあと5試合。佳境を迎える残留争いの現状をまとめる。

text by 編集部 photo by Getty Images

残留争いは9チーム

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16位・湘南ベルマーレの梅崎司(左)、18位・ジュビロ磐田の田口泰士(中央)、17位・松本山雅の永井龍(右)【写真:Getty Images】

 まだ5試合を残しているとはいえ、明治安田生命J1リーグは少なくとも9チームが残留に向けて、気が抜けないポジションにいる。

 下からジュビロ磐田(勝ち点22)、松本山雅(同29)が自動降格圏に沈み、湘南ベルマーレ(同31)がプレーオフ出場圏、サガン鳥栖(同32)、名古屋グランパス(同33)、清水エスパルス、ベガルタ仙台、ヴィッセル神戸、ガンバ大阪(以上、同35)、浦和レッズ(同36)と続く。数字上では北海道コンサドーレ札幌(同40)、大分トリニータ(同43)も残留が確定していないが、現実的には浦和以下9クラブが残留を争うことになりそうだ。

 最下位の磐田が、残留が確定する15位以上に入るためには、残り5試合で3勝以上が必要になる。今季は未だ5勝しか挙げておらず、険しい道には変わりない。

 17位・松本山雅は鹿島アントラーズ、FC東京戦で勝ち点をもぎとり、しぶとく勝ち点を積み重ねている。今季の失点数32でリーグ全体でも6位の数字だが、リーグ最少の得点数(18)が順位表に響いている。チームのトップスコアラーは永井龍で、わずか3得点。攻撃陣の奮起が残留の命運を握ると言えるだろう。

 9チームの中で最も苦しい立場にいるのは湘南かもしれない。曹貴裁前監督の始動自粛により、高橋健二コーチが6試合を指揮したが、その間2分4敗と苦戦。清水戦(0-6)、川崎フロンターレ戦(0-5)と大差での連敗を喫した。10月10日に浮嶋敏氏を新監督に据えたが、新体制初陣となった横浜F・マリノス戦は3-1で敗れている。

残留へ、鍵を握る直接対決

 今節は、残留を争う直接対決が3試合予定されている。

 11位・神戸は勝ち点で並ぶ12位・仙台をホームに迎える。連敗中の神戸は、サンフレッチェ広島戦(6-2)では84分以降に3失点、FC東京戦(1-3)では34分までに3失点と、短い時間に立て続けに失点を喫している。リーグトップの8アシストをマークするDF永戸勝也擁する仙台の攻撃陣が、神戸の守備を崩せるかどうかが試合の鍵を握りそうだ。

 13位・清水エスパルスは、最下位・ジュビロ磐田とホームで対戦する。通算50回目の静岡ダービーは、お互いに3試合ぶりの勝利を目指す戦いとなる。清水と磐田は得失点差(-21)で並んでおり、残留に向けて勝利はもちろん、この数字も気になるところだ。

 唯一の日曜開催となるのは、16位・湘南対10位・ガンバ大阪。ガンバ大阪は10月、YBCルヴァンカップでは決勝進出を逃したものの、3連戦となった札幌戦を2勝1敗と勝ち越し、のちのルヴァンカップ王者・川崎を相手にMF倉田秋のゴールで2-2のドロー。上位陣相手に結果は残しているだけに、勝ち点を積み重ねて残留争いから抜け出したい。

 金曜開催となる浦和は首位・鹿島と対戦。AFCチャンピオンズリーグで決勝に進出した影響で過密日程を強いられており、下位9チームの中では1試合多く消化している。アジア王者を決める決戦を前に、下位との差を広げておきたい。

 その他にも今節は、15位・鳥栖が優勝争い真っ只中の3位・横浜FMと対戦。17位・松本は5位・セレッソ大阪、14位・名古屋は8位・札幌に乗り込む。上位陣が相手だが、何とか勝ち点をもぎ取る戦いに期待が集まる。

【了】

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