ブラジル・レジェンズの一員として親善試合に出場したカカー氏【写真:Getty Images】
サッカーの試合でイエローカードが提示されれば、大抵は反則によってフリーキックやPKが与えられるものだ。そんな常識が覆された。ポルトガル紙『レコード』などが報じている。
29日にイスラエルで開催されたブラジル代表とイスラエル代表のレジェンドたちによる親善試合でのこと。51分、ブラジル・レジェンズの一員として出場していたカカーがドリブルを開始すると、突如主審に止められてイエローカードを提示された。
すると主審はポケットからスマートフォンを取り出し、カカーとセルフィーを撮影。唖然としていた周りのレジェンドたちも笑みを浮かべ、和やかな雰囲気が漂った。
まさかの行動に出たのは、“美しすぎる女性審判”として話題になったこともあるフェルナンダ・コロンボ氏。2014年にはブラジル全国選手権1部でも副審としてフラッグを握ったが、クルゼイロ対アトレチコ・ミネイロとのダービーマッチでミスを犯し厳しい批判に晒された。その後は徐々に第一線から遠ざかり、全国選手権3部などで副審も務めたが、2017年に25歳の若さで審判業から引退していた。
現在は大手メディアのコメンテーターと結婚し、スポーツジャーナリストや解説者として活動しているコロンボ氏は、時折親善試合などでゲスト主審として笛を吹いている。今年6月にはエクアドルリーグのオールスターゲームで主審を務め、選手にイエローカードを提示するふりをしてポケットから白いハンカチを取り出して自分の汗を拭うパフォーマンスで話題になった。
主審の“セルフィー”などもあって盛り上がりを見せた試合はカフーやリバウド、ロナウジーニョ、ロベルト・カルロスのゴールでブラジル・レジェンズが4-2で勝利を収めた。次にコロンボ氏が笛を吹く際、今度はどんなネタを仕込んでくるかにも注目が集まりそうだ。
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