アカデミカ・コインブラに在籍する元ポルトガル代表FWウーゴ・アウメイダ【写真:Getty Images】
ポルトガルで異例の事態が怒っている。同国2部のアカデミカ・コインブラの選手たちが30日に練習を拒否してストライキを行ったことが明らかになった。現地紙『レコード』などが報じている。
原因はクラブからのサポート不足にある。選手たちは練習場の天然芝ピッチが管理不足により劣悪な状態になっていること、さらには医療部門に必要な器具や物品が満足に供給されていないことに怒りを爆発させた。
来月3日にはヴァルジンとのリーグ戦が控えているが、我慢ならずにストライキを決行したようだ。最終的にセサール・ペイショット監督らコーチングスタッフ陣も選手たちに同情したものの、グラウンドに出ることなく室内のジムで軽めのトレーニングを行うことになった。終了後にはロッカールームでクラブの現状について選手たちによる話し合いが持たれた模様だ。
アカデミカは現在公式戦5試合無敗で、国内カップ戦では1部のポルティモネンセも破って好調を維持している。かつては国内カップ戦で頂点に立ったこともある古豪で、元アトレティコ・マドリーのDFゼ・カストロや元ポルトガル代表のFWウーゴ・アウメイダも在籍するなど影響力あるベテランもいる。
週末のリーグ戦に向けてどんな動きを見せるのか。欧州では珍しい選手たちのストライキがクラブ側の改善を引き出すことができるのかにも注目が集まりそうだ。
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