ニューカッスルの武藤嘉紀【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグのニューカッスルに所属するFW武藤嘉紀は、加入2年目の今季も出場機会を得るのに苦戦する状況が続いている。現地メディアでは、1月の移籍市場での放出の可能性も言及され始めている。
武藤はドイツのマインツから昨季ニューカッスルに加入。1年目はリーグ戦17試合に出場して1得点に終わり、物足りない成績だったと評されながらも、適応期間を終えた2年目の活躍が期待されていた。
だが新たにFW陣が補強されたこともあり、今季もなかなか出場機会は得られていない。開幕から6試合で4回の交代出場にとどまったあと、第7節レスター・シティ戦で今季初先発に起用されたが、退場者が出たことで前半終了間際にベンチに下げられてしまった。
その後のマンチェスター・ユナイテッド戦、チェルシー戦ではベンチ入りメンバーからも外れた。FWアンディ・キャロルが負傷で離脱したこともあり、27日のウォルバーハンプトン戦ではメンバー復帰の可能性もあると予想されているが、ここまでのパフォーマンスでメディアやファンを納得させることはできていないようだ。
英国北部紙『サンダーランド・エコー』は26日付記事で、冬の移籍市場でのニューカッスルの動きについて論じ、武藤も「メンバーにすら入ることができていない」と放出候補として名前を挙げられた。ただし、FW陣のメンバーを整理する上では英2部からの誘いがあるドワイト・ゲイルが現状では最も移籍の可能性が高いとも述べられている。
チーム専門メディア『ジョーディー・ブート・ボーイズ』も、「1月にニューカッスルが売るべき6人の選手」を挙げ、武藤をその中に含めた。武藤の姿勢には好感が持てるとしながらも、「イングランドのトップリーグのストライカーに必要なものを持っているように見えたことはほとんどない」と評されている。
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