ポルトのMF中島翔哉はELのレンジャーズ戦に途中出場【写真:Getty Images】
ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉は、現地24日に行われたヨーロッパリーグ(EL)のグループリーグ第3節・レンジャーズ戦に63分から途中出場した。試合は1-1のドローで終わった。
一夜明けた25日、現地ポルトガル各紙の中島への評価は割れた。『レコード紙』(5点満点)の採点では「2」がつけられ、寸評では「かき乱す者。後半におけるポルトの最大の決定機の起点となった」と記されていた。
この「後半における最大の決定機」とは86分、左サイドに抜け出した中島が右足でクロスをあげ、同じく途中出場のFWチュリン・ソアレスがファーサイドでヘディングシュートを放った場面のことだ。結局は相手GKの好セーブもあり、こぼれ球もゴールに結びつけることができなかった。
こういったチャンスに絡む場面もあったが、『ア・ボラ』紙(10点満点)の採点では「4」と厳しい評価が下されている。「ルイス・ディアスとの交代で入り、誰もがすぐに試合の流れと結果を変えるための賭けであることを理解した」が、「彼はより多くのトラブルに巻き込まれた」と寸評も辛辣。最後には「結果:再び失敗」とも添えられていた。
やや高めの評価なのは『オ・ジョーゴ』紙だ。先発したFWムサ・マレガやFWゼ・ルイス、MFオターヴィオ、DFアレックス・テレスといった選手たちに「4」と低評価が下されたものの、中島には「5」と及第点が与えられた。
寸評も「ウィングまたは中央のプレーでチームを前進させようとした。いくつかのパスをミスしたが、決して諦めなかった」と前向きな内容となっていた。
中島に対する評価は大きく割れたが、ポジションを争う直接のライバルには高評価が並んだ。強烈なミドルシュートで先制点を奪ったFWルイス・ディアスには、『レコード』紙が「4」、『ア・ボラ』紙が「7」、『オ・ジョーゴ』紙は「6」をつけた。
この2人による左サイドのポジション争いは、過密日程の中でより一層激しさを増していきそうだ。
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