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橋本拳人、“大人”になった久保建英から刺激「雰囲気やオーラをまとってきている」

text by 編集部 photo by Getty Images

橋本拳人 久保建英
FC東京でチームメイトだったMF橋本拳人(左)とMF久保建英(右)【写真:Getty Images】

 日本代表は現地13日、タジキスタンの首都ドゥシャンベ市内で非公開練習を行なった。

 MF橋本拳人は、10日に行われた2022年カタールワールドカップのアジア2次予選・モンゴル戦をベンチで見届けることとなった。9月のパラグアイ戦と2次予選初戦のミャンマー戦では2試合連続で先発出場し評価を高めたが、まだまだ定位置獲得への道は遠いのか。

「僕のポジションにはいい選手が多いので、常にポジション争いは激しいと思いますけど、出た時にどういったプレーができるのかを日々考えながら練習をやっていく必要があるし、常に自分を高めようと思ってプレーしていきたいと思っています」

 モンゴル戦はMF遠藤航が先発出場し、攻守にアグレッシブなプレーを披露。「もちろん出たい気持ちは強い」と語る橋本は、遠藤らが躍動する姿に自分を重ね「出たらどういうプレーができるのか」意識しながらベンチから試合を見つめていた。

 では、理想の姿とはどんなものだろうか。橋本は「長谷部(誠)選手のようなプレーはボランチですごく効いていましたし、凄く参考にしていたので目指すべき選手だなと思っています」と、2018年ロシアワールドカップまで長くキャプテンとして日本代表を引っ張っていた長谷部誠の名前を挙げた。

 そしてもう1人、元チームメイトからも刺激を受けている。今回の合宿中、インスタグラムに1枚の写真を投稿した。それはFC東京で共にプレーしたMF久保建英とのツーショット。キャプションには「すっかり大人になってます」と記した(久保はこの写真に「ふざけきれずに一番ダメな顔っすね」とコメントした)。

 レアル・マドリー移籍を経て、スペイン1部のマジョルカでプレーする久保がFC東京を離れて2ヶ月ほどしか経っていない。それでも橋本が感じた「大人になって」いた部分とは何だったのだろうか。

「自信を持ってやっているのは本当に伝わるし、プレーというか、雰囲気やオーラをまとってきているのかなと」

 26歳の橋本から見ても「タケはいろいろな選手と会話できるコミュニケーション力が高いし、いろいろな選手と話している」。久保は弱冠18歳にして、日本代表でも他とは一線を画す存在感を放っているようだ。

「本当に自信を持ってプレーしていますし、FC東京時代もそうですけど、練習でなかなかボールを奪うことのできない選手です。僕ももっともっと成長していかないといけないと思わせてくれますし、それは代表にくるたびにいろいろな選手から刺激をもらっているので、常に向上心をもってやっていきたいと思っています」

 数少ない国内組の1人としてチャンスをものにし、日本代表で様々な刺激を受けて成長し続ける橋本。15日に行われる2022年カタールワールドカップのアジア2次予選・タジキスタン戦では、進化を証明するための機会を得られるだろうか。残り1日でどんなアピールができるかも重要だ。

【了】

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