モンゴル代表のミヒャエル・ワイス監督【写真:編集部】
モンゴル代表は10日にカタールワールドカップのアジア2次予選で日本代表と対戦する。
チームを率いるのはミヒャエル・ワイス監督。旧西ドイツ出身だがアジアでの指導経験は豊富で、2001年から2004年にかけてゲルト・エンゲルス監督の下で京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)のアシスタントコーチも務めた。
日本戦に向けた前日記者会見に臨んだワイス監督は「私自身、京都パープルサンガで仕事していた。家族の関係もあり、日本サッカーはずっとフォローしている。日本代表については深い知識がある」と語った。同監督の奥さんは日本人だ。
2017年にモンゴル代表監督に就任してからは、カタールワールドカップのアジア2次予選出場を目標にチームを強化してきた。そして、その目標を達成して、今度はアジア屈指の強豪である日本に挑む。
相手となる日本代表について「過渡期で、変革期だと思う」と分析したワイス監督は、「堂安律や中島翔哉など若い選手が台頭している」と警戒対象となるアタッカーについても言及。そのうえで「コパ・アメリカや(9月の)ミャンマー戦なども分析した。明日は攻撃的ではなく保守的なサッカーをする。雰囲気に飲まれないように、ベストな試合をしたい。どれだけモンゴルサッカーが成長しているか見せたい」と意気込みを語った。
やはり力の差を考えても、モンゴルは堅く守ってカウンターを狙ってくるだろう。「最も優れた長所を生かしたい」と指揮官は言う。それは日本代表の森保一監督が口にした「フィジカルの強さ」や「激しく厳しく戦ってくる印象」にもつながっているはずだ。
「日本の攻撃にしっかり照準を合わせて、メンタルでも準備はできているので、それを実践することが大事。もちろん完敗はしたくない」
2年半前から準備してきたことの成果を、縁のある日本の地で披露できるか。ワイス監督は虎視眈々と大アップセットを狙っている。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
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