日本代表のMF久保建英【写真:Getty Images】
日本代表は8日、合宿2日目の練習を行った。10日に行われるカタールワールドカップアジア2次予選のモンゴル戦に向けて背番号も発表され、MF久保建英は先月と同じ17番に決まっている。
6月に18歳の誕生日を迎えたばかりの久保は、もしモンゴル戦でゴールを決めれば日本代表の最年少得点記録を18歳128日に塗り替えることになる。現在の最年少は1977年に金田喜稔氏が記録した19歳119日で、40年以上更新されていない。小野伸二や中田英寿らにも実現できなかった偉業だ。
すでにA代表で6試合に出場している久保は、ワールドカップ予選で攻撃の選手としてゴールやアシストが求められると指摘されると「全然期待してもらって大丈夫です」と宣言した。
その後、再び「日本代表最年少ゴール」について問われると「ちょっと誘導尋問みたいになっちゃっていますけど、いつまでも言われ続けるのもあれなんで、早いうちに決められればそれで終わりなのかなと」と、記録更新への意欲を示した。
こうして常に注目を浴びて、大きな期待をかけられることはプレッシャーにもなるはず。18歳の選手にとっては複雑な心境だろう。それでもあえて期待を煽り、自分で自分にプレッシャーをかけるのには、何よりも結果を追い求めているからか。
「お客さんがお金を払っていて、楽しませるのが自分たちの役割だと思うので、しっかりお客さんが満足してくれるような試合ができればいい」
モンゴル戦は日本サポーターの大声援を背にプレーでき、大きなアドバンテージも得られる。「試合に優劣つけるのは申し訳ないですけど、選手の気合いの入り方も、公式戦という肩書がある分上がってるのかなと思いますし、よりよいレベルでのサッカーができるのかな」と久保は語る。日本を勝たせるゴールやアシストに、大いに期待したいところだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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