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本田圭佑がアフリカで挑むプロジェクトの真意。「モノではなく機会を」、幅広いキャリア支援実施

text by 編集部 photo by SOLTILO

二村氏
プロジェクトを統括する二村氏。【写真提供:SOLTILO株式会社】

 現役選手でありながらカンボジア代表の監督を務め、また経営者としての顔を持つ本田圭佑。2017年にはアフリカで巡回型のサッカースクールも開始。2年が経過し、順調に成果をあげている。

 本田がプロデュースするサッカースクール「ソルティーロファミリアサッカースクール」は2017年12月にアフリカでチャリティープロジェクト「AFRICA DREAM SOCCER TOUR」をスタートさせた。本田の思いを受け継いだコーチたちがルワンダ、ケニア、ウガンダの難民や恵まれない家庭の子どもたち向けに無料でサッカースクールを行っている。

 現時点で、同プロジェクトのチャリティサッカースクールに参加した1,500名のうち10名がプロへとつながるエリートサッカーアカデミーに加入したという。活動はサッカーに留まらない。サッカーボール工場やバイク工場の見学、日本食レストランでの職業訓練などのキャリア支援も実施したという。

 また、今年5月には外務省の後援を受け、JICAとSARAYA株式会社の協力のもと、ウガンダでサッカー大会「SOLTILO TICAD CUP supported by JICA & SARAYA」を開催したほか、6月には国際NGO団体「Save the Children」の協力のもと、ウガンダの難民居住地において、約150人の子どもたちを対象に無償のサッカー教室を行ったという。

 プロジェクトを統括する二村元基氏は今後の展開について、「1 年目から実施している 無償のサッカー指導、そしてアカデミー入団へのサポートに関しては、引き続き継続していくことが何より重要であると考えています。またサッカー以外でのキャリア支援に関しては、サッカーの支援でアカデミー合格者を輩出したように、具体的なネクストステップを踏み出せる仕組み作りをしていきたい」と語る。

 同プロジェクトのコンセプトは『“モノ”ではなく、まずは “機会”の提供を』。二村氏は、「例えば、飲食店で職業体験をした子が『飲食店で働きたい』と声を上げた時に、その夢に向かってチャレンジできる機会(専門学校へ入学など)、 を提供していきたい」と意気込む。

 単発ではなく長期的な視野で同プロジェクトは動いている。今後もより良い支援の方法を模索しながら進んでいく。

【了】

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