デポルティボの柴崎岳【写真:ムツ・カワモリ】
スペイン2部のデポルティボに所属する日本代表MF柴崎岳は地元紙『ラ・ボス・デ・ガリシア』のインタビューに答え、新天地での暮らしや自身のサッカー歴などを語った。同紙が28日付でインタビューの様子を伝えている。
柴崎は今夏の移籍市場でヘタフェからデポルティボに加入。かつてはリーガ1部で優勝争いにも加わる強豪だったデポルティボの復活に向け、レギュラーとして奮闘している。スペインで2年半あまりを過ごし、スペイン語もある程度習得した柴崎だが、インタビューは通訳を介して行われた。
デポルティボが本拠地とするガリシア州ア・コルーニャはスペイン北西部の海岸沿いの都市。青森出身の柴崎には、自身の故郷に似た部分もあると感じられるようだ。「同じように海岸がある場所で、すごく青森を思い出します」と語る。食事の面でも魚介類が名物であるという共通点があり、懐かしさを感じているという。
兄弟の影響でサッカーを始め、青森山田高校、鹿島アントラーズと歩んできたキャリアについても説明。少年時代に憧れていた選手としては元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏と元日本代表の中田英寿氏を挙げた。「海外、特にスペインでプレーしたいという夢を持っていた」という柴崎は、クラブワールドカップのレアル・マドリー戦での2得点で注目を集めたあとテネリフェへ移籍することになった。
ア・コルーニャでの生活は快適であり、海外沿いの美しい景色や美味しい食事などを真野恵里菜夫人とともに楽しんでいるという。チームメートともバーベキューなどを通して交流しているとのことで、「日本食にも招待したい」と話している。
デポルティボではこれまで6試合に出場し、まだゴールはない。「その(初得点の)日ができるだけ早く来てほしい」としつつ、「今は(29日の)ミランデス戦のことを考えています」と目の前の試合に集中する姿勢を示した。
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