レスター・シティ【写真:Getty Images】
2018年10月の事故で亡くなったヌサラー・スクナーマイ氏の遺族が損害賠償を求めていた問題で、キングパワー社が支払いを拒否した。24日に英メディア『BBC』が報じている。
当時のレスターオーナーであるヴィチャイ・スリヴァッタナプラバ氏は、バンコクに拠点を置くタイ大手旅行小売グループの会長を務めていた。同氏が所有するヘリコプターが10月27日、本拠地キング・パワー・スタジアムで行われたプレミアリーグ第10節の試合後にスタジアム外の駐車場に墜落し激しく炎上した。スリヴァッタナプラバ氏を含む乗客5人全員が死亡している。
同メディアによると、その死亡者の一人であるスクナーマイ氏の遺族が790万ポンド(約10億円)の損害賠償を求めてきたという。しかし、キングパワー社が拒否したようだ。キングパワー社の言い分によると「キングパワー社は事故後の保険に関する請求を含む、全ての法的支援と自主的支援をヌサラー氏の家族に提供してきた。しかし、家族は法定および福祉の支払いのみを受け入れたが、提供された他の援助を拒否した。それは、人道的・財政的支援を提供するものだったが、彼らは自ら辞退した」とのこと。
遺族側は、葬儀代と僧侶への寄付金の合計1980ポンド(約25万円)を受け取ったことと明かし、さらに4万200ポンド(約517万円)提供されたことを認めている。しかし、さらなる保険請求の権利を放棄する必要があったために、その受け取りを辞退していたようだ。そういった経緯はあるものの、改めて790万ポンドの損害賠償を求めていたようだ。
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